- ウルトラドメイン.JPはドメイン登録事業者
ウルトラドメイン.JPは、お名前.comと同じようなドメイン登録事業者です。 - マイナーなドメイン登録事業者はサービスもサポートもずさん
管理がずさんです。サポートもほとんど受けられません。管理画面が未完成なことが多く、登録できたのかすら分からない設定がたくさんあります。また、サポートでは、設定内容の確認もしてくれません。設定が間違っていても、気付くことができません。 - ドメインの移管や変更の検討を
どうしようもない場合は、今後のことも考えるとドメイン移管や変更をしてしまうことをおすすめします。
ドメイン登録会社をなんとなく選びがちですが、やっぱり有名なところにするべきでした。特に中古ドメインなどでサイトを始める方は、マイナーなドメイン登録事業者を使うことのデメリットは理解しておくことをお勧めします。
目次
ウルトラドメイン.JPとは?
ウルトラドメイン.JPは、ドメインレジストラです。
ドメインレジストラは、ドメインを登録する権限を持った事業者です。みなさんがWEBサイトを立ち上げるために、ドメインを取得すれば、必ずドメインレジストラを利用することになります。
公認ドメインレジストラではない
このドメインレジストラは、公認の事業者と非公認の事業者があります。
最近、ドメイン登録を手軽に行えるサービス・企業が増えてきましたが、簡単になった反面、管理のずさんな会社も増えています。
自分が登録したと思っていたドメインの登録者が別の人になっていた、突然サービスが休止されてドメインが使えなくなった、という例が後を絶ちません。
実は、このウルトラドメイン.JPは、非公認の事業者です。
あなたのサイトが「突然消えた!」なんてトラブルにならないように、事前に公認レジストラかどうか調べておくことをおすすめします。
ICANN公認事業者一覧(2019.5)
- GMO Internet, Inc. d/b/a Onamae.com
- PSI-Japan, Inc.
- Interlink Co., Ltd.
- NHN JAPAN Corp.
- Firstserver, Inc.
- GMO-Z.com Pte. Ltd.
- Purenic Japan Inc.
- GMO Brights Consulting Inc.
- WIXI Incorporated
- Japan Registry Services Co., Ltd.
- Netowl, Inc.
- Kagoya Japan Inc.
- JPRS Registrar Co., Ltd.
- Taka Enterprise Ltd
- BR domain Inc. dba namegear.co
- PierX, Inc
- Nakazawa Trading Co., Ltd.
- WingNames Co., Ltd.
- Sky Clear Co., Ltd.
- Dai Nippon Joho System Co., Ltd.
- Mfro Inc.
DNS設定でトラブル…
2019年3月から Google Search Console でのドメインプロパティの管理方法が変わりました。
これまでは、、http, https, www.あり, www.なしをそれぞれ登録してから、データをグループ化する登録方法でしたが、これからは、ドメインレジストラでDNSレコードを設定するだけで、従来よりも簡単に、Google Search Console でドメインごとにデータが確認できるというものです。
このため、所有しているドメインのDNSレコードを設定することになりました。しかし、ここでトラブルがありました。
トラブル1. txtレコードの設定に対応していない
まず、ウルトラドメイン.JPは、Googleが推奨しているtxtレコードの設定に対応していません。(2019.4)
このため、CNAMEレコードを取得して設定することになります。しかし、このCNAMEレコードは、旧サーチコンソールで取得する必要があります。
一見、簡単そうですが、旧Google Search Consoleのリンクを探し、このCNAMEレコードを取得する画面に到達するのが結構手間です。
トラブル2. 登録形式がわかりにくい
Googleから出力されるTXTレコード/CNAMEレコードは、「xxxxxxxx.xxxxxxx.xxxxx」のように区切られています。
お名前.comのような公認レジストラであれば、入力項目がこの形式に合わせて用意されているため、初めての方でも簡単に登録できます。
しかし、ウルトラドメイン.JPは、ただのテキスト入力欄が用意されているだけです。不慣れな方だと「googleで出力されたレコードをそのまま登録していいのか?」と不安になるでしょう。
私も登録方法が不安だからと、実際に問い合わせをしてみましたが、「提供しているものが全てです」という答えになっていない回答が返ってきました。
トラブル3. 登録内容が一部/全てが反映されない
登録形式については、実際に登録をしてみて挙動を確認すればいいと考える方もいるかもしれませんが、ここでも問題があります。
「DNSレコード変更」ボタンを押すと、以下のメッセージが表示されます。
変更完了
DNSの変更が正常に完了致しました。
管理画面への反映には3分ほど要します。
しかし、管理画面に設定内容が反映される時と、反映されない時があります。また、設定内容が反映された時でも、、設定したレコード値に変な「.」が追加されて表示されました。
さらに、CNAMEレコードとAレコードを設定しましたが、一方のみが登録され、管理画面に表示されるという不思議な挙動も何度かありました。
トラブル4. 登録状況を問い合わせても回答なし
このように、「登録されたのか/されていないのか」「登録形式は間違っているのか/いないのか」が管理画面では正しく反映されず、分からないため、現在の登録内容を調べて欲しいと問い合わせましたが、「提供しているものが全てです」とだけ回答されました。
ホームページに記載されている電話もいつも留守電で繋がりません。サポートも公認に比べて、質が非常に低いです。
サイトにも大きな影響が…
DNSレコードの設定をすると、場合によっては、ネームサーバーの変更も必要になります。私もそうでした。
もともと、さくらインターネットのネームサーバーを使っていましたが、DNSレコードの設定が必要だったために、ウルトラドメイン.JPのネームサーバーに変更しました。
そのため、DNSレコードの設定をすると、数日〜1週間程度、サイトが表示されなくなります。アフィリエイトサイトで大きな売り上げがあると、影響は無視できません。
しかも、ウルトラドメイン.JPの場合、サイトが表示されるまで待っていても、「設定内容が間違っている/そもそも設定されていない」ときは、最悪です….
事業者も設定内容を確認してくれません。
WEB知識に不安がある方は、公認レジストラで登録を
私の場合は、初めてのサイト立ち上げで知識がなかったことや、たまたま手に入ったドメインオーソリティが高い中古ドメインの管理会社がウルトラドメイン.JPだったために、このような状況になりました。
しかし、実際に使っていくうちに、サービスの質の低さやずさんな点があまりにも多いため、ドメイン変更をしました。
このトラブルで、しばらくサイトが非表示になり、売上も減少しました。また、問い合わせの機能していません。
問題が起こっても、こちらで調べる方法もありませんし、聞いても答えてくれないとなると、解決手段がありません。いざという時に対処しやすいサービスかどうかは重要です。
現在では、お名前.comを使っていますが、このようなトラブルは一切ありません。
これから、WEBサイトを始める方はぜひ参考にしてみてください。